【コラム】田中ビネー知能検査とは?
2025/11/19
●田中ビネー知能検査とは?
フランスの心理学者「ビネー」が開発した知能検査をもとに、心理学者の田中寛一が
作成した知能検査のことです。
開発された後で何度か改訂され、2003年に田中ビネー知能検査V、2024年8月末に
田中ビネー知能検査VIが発行されました。
●田中ビネー知能検査で何が分かる?
田中ビネー知能検査は、子どもの知能の発達を調べるテストです。
対象年齢は2歳から成人までと幅広く
(ちなみに、WISC-IVは5歳0か月~16歳11か月)知能の成長のスピードや
どのくらいのレベルなのかを知ることが出来ます。
テストは決まった方法で出題され、子どもがどのように問題を解くかを観察します。
さらに、生活の様子やこれまでの経験を踏まえて、その子の特性を詳しく見ていきます。
この検査の結果は、医学的診断や福祉サービスに関する判定、発達支援、就学・教育相談
等の場で活用されています。
●田中ビネー式検査の進め方①
「年齢級」ごとに複数の問題が用意されています。
例えば、1歳レベルの問題が12問、2歳レベルの問題が12問、、、という形です。
問題の難易度は、その年齢の子どもの50~70%が正解できるものが選ばれています。
(検査の始め方)
どの年齢級から始めるかは、検査実施者が判断します。
必ずしも実年齢と同じレベルから始めるとは限りません。
とくに発達の遅れが気になるお子さんは、実年齢より低いレベルからスタートすることもあります。
最初から難しい問題に挑戦すると、やる気をなくしてしまうことがある為です。
●田中ビネー式検査の進め方②
まず、全問正解できる年齢級を探します。
例えば、5歳のお子さんが3歳級から始めて、1問でも間違えたら、さらに下の級を実施。2歳級が全問正解なら、そこが基準となります。
次に全問不正解になるレベルまで進めます。
どこまでできるのかを確認しながら、問題を進めていきます。
この流れでお子さんがどのレベルまでの課題をクリア出来るかを測定します。
よって、検査時間は子どもの能力によって異なり、30分~90分程度と言われています。
●田中ビネー式の知能指数(IQ)
精神年齢÷生活年齢(実年齢)×100
例えば、5歳のお子さんが6歳レベルの問題をクリアできた場合
6÷5×100=IQ 120 となります。
そのため、実際の能力より高めに出ることもあるので、結果の見方には注意が必要と
なります。
●知能指数の目安
・平均:100
・知的境界域:71~79
・軽度知的障害:51~70
・中度知的障害:36~50
・重度知的障害:21~35
・最重度知的障害:20以下
●田中ビネー式検査とWISCの違い
WISC-IVは「総合的なIQ」に加えて、
・言語理解
・知覚推理
・ワーキングメモリー
・処理速度
の4つの能力を測ることが出来ます。
そのため、得意・不得意の差を詳しく分析できます。
一方、田中ビネー式は「総合的なIQ」のみしか算出できません。問題の正解パターンから強み・弱みを推測することはできますが、数値としては出ません。
では、すべてのケースでWISCを使えばよいのでは?と思うかもしれませんが、そうとも限りません。
例えば、中度・重度の知的障害の場合、能力のバランスを見るよりも全体的な知的発達のレベルを知る方が重要になります。
つまり、バランスを評価する必要性があまりないのです。
そのため、知的障害の療育手帳の判定などは田中ビネー知能検査を実施することが多いようです。
また、田中ビネーは2歳から受けられ、WISC(5歳以上)より簡単な問題があるのがメリットです。
例えば、5歳のお子さんにWISCを受けさせても、
★説明が理解できない
★ほとんどの問題が解けない
などで検査が中止になることがあります。
そんな時、田中ビネーなら最後まで実施でき、知的発達のレベルを把握しやすいことがあります。
これらの検査は、園や学校、主治医の先生などに相談しながら検討をしていきます。
発達の事やお友達との関わり方、学校での集団生活の中で気になる事がございましたら、
下記までお気軽にご相談下さい。見学も随時受け付けております。↓↓↓
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